にじゅうとび #8

このコロナ自粛の嵐で弊社では9連勤での研修が予定されている。

今日はその4日目。

 

もう疲れてなにも考えられない。

ここからまた月曜日が始まるなんて信じらない。

まじめに日記を書く気にもならないし

文章を書くこととも、Unityの勉強も、TOEICの勉強もなんもやる気が出ない。。

 

 

なにか楽しくなることを書こうと思う。

最近は研修が早めに終わった日は、日が沈んだ直後くらいに外に出れるので、頻繁に散歩している。

散歩が今一番楽しいと言ってもいいくらい、かけがえのない時間になっている。

 

今日は18時ごろに終わって、いつもとは反対に向かって足を進めた。

しばらく歩くと、線路の向こう側へつながっているトンネルを見つけた。

なんとなく、そちらに歩いていって、高架の下を抜けると、細い路地の先に電波塔が見えた。

 

さらに路地を抜け、突き当りを曲がると、新しくはないアパートの前で若い男女が縄跳びをしていた。

男はそれを飛ぶには長すぎる縄で、二重飛びをしていた。

女は、すぐに引っかかった男を見て笑っていた。

 

私は一瞬立ち止まり、あたりを見回したが、そこを通る以外に道はなかったので、邪魔はしたくないなと思いつつ、二人の方へ近づいて行った。

縄跳びをするには同世代すぎる二人は、私を見つけると、縄を束ねると道を空けてくれた。

 

その光景が、なぜかすごく良くて、二人の横を通り過ぎた後も縄飛ぶ二人のことを考えてしまった。

 

なんでなわとびなんだろう、とか

そもそも成人カップルは2人分のなわとびを持ってないよな、とか

平和だな、とか

 

人が「いいな」と思う時は、ああなりたいと思う時と、もっと眺めていたい時に分かれる。

ふたりのなわ飛びは、もっと眺めていたいくらい、胸にちくちく刺さるものがあった。

その原因は、緊迫した世界とのギャップからなのか、それともこじらせた青春からなのか。

 

でも、いままで一度も縄跳びをする青春なんて想像したこともないし、むしろ縄跳び嫌いだし。

たぶん、あの空間の異質さがそうさせたんだろうな。

 

縄が地面を打つ音が、いまだに胸に響いている。

 

群ルナ